母子ともに無事に出産できるようにと安産祈願する戌の日のお参り。その際に腹帯を持って行く方も多いと思います。
そこで今回は、腹帯の種類や腹帯はどのように持っていけば良いのか、産後はどうすれば良いのかなど、腹帯に関する内容をお届けしていきます。
戌の日とは?
日本には、古来より十二支で時刻や方角を示す方法があるのですが、その中に「戌の日」があり、12日に1度の割合でまわってきます。
犬は子だくさんで安産の象徴であるため、それにあやかって妊娠5ヵ月目の戌の日に安産祈願のお参りをするのが習わしとされています。
腹帯とはどんなもの?
腹帯は母子の安全を祈願してお腹に巻くものです。他にも、お腹を冷えから守ってくれる、お腹の赤ちゃんを衝撃から守ってくれるなど、大事な赤ちゃんを保護するという役割もあります。
また、お腹が大きくなってくると母体の腰への負担も大きくなるため、腹帯を巻いて骨盤を支え、腹圧を高めることで腰の反り返りを防ぎ、腰痛を防止する効果もあると言われています。
腹帯の種類について
腹帯というと「岩田帯」と呼ばれるさらし布の帯を指すのが一般的ですが、現在は機能面でより充実した腹帯(妊娠帯)もあるため、岩田帯はあまり使われなくなってきています。
腹帯(妊娠帯)の種類としては、岩田帯タイプ、ガードルタイプ、ベルトタイプといったものが市販されています。次項で、それぞれの腹帯の種類について簡単にご紹介します。※今回ご紹介する腹帯以外にも、様々なタイプがあります
岩田帯タイプ
昔ながらのさらし布の腹帯です。
綿100%なので吸汗性や通気性に優れています。
お腹の状態によって巻き方を変えて調整ができるので、どんな体型にも使用することができます。
ガードルタイプ
ガードルタイプは、体にフィットしやすいのが特徴の腹帯(妊娠帯)です。
立ったりしゃがんだりと動いてもズレにくく、しっかりとお腹をガードすることができます。
ベルトタイプ
大きくなるお腹を骨盤からしっかりと支えてくれるのが、ベルトタイプの腹帯(妊娠帯)です。
取り外しが簡単で、ショーツの上から使用します。
産後すぐの産褥ベルトや骨盤ベルトとしても使えます。
以上のように様々な腹帯がありますが、ここで注意が必要なのが、神社やお寺によっては岩田帯のようなさらしでないと受け付けてくれない所もあるということです。そのため、安産祈願をお願いしようと考えている神社やお寺に事前に問い合わせておくことをオススメします。
安産祈願のお参りには腹帯を巻いていくの?
安産祈願をしてもらう際、腹帯を巻いていなければならないといった決まりはありません。腹帯を巻かずに持参して、別途お祓いをしてもらうこともできます。
腹帯を巻いてご祈祷を受ける方の多くは、母子と腹帯も一緒にお祓いを受けることができるので安心感を得られる、という理由があげられます。
もし、ご祈祷の当日までに腹帯を準備できない、もしくは気が変わって欲しくなった場合などは、すでにお祓いをしてある腹帯を準備している神社やお寺もあるので、一度問い合わせてみてると良いでしょう。
腹帯を巻かずに持参する場合はどうすればいいの?
腹帯を巻かずに持っていく場合も、特に決まりごとなどはありません。箱に入ったままエコバッグなどに入れて持参する方もいますのでご安心ください。
ただ、市販されているマナー本などの影響もあり、風呂敷に包んで持参する方が多いようです。
出産した後の腹帯はどうすればいいの?
無事に赤ちゃんを出産することができた後の腹帯は、一般的には安産祈願をお願いした神社やお寺に初宮参りをする際に持参して納めます。(地方によって習わしが異なる場合があります)
まとめ
安産祈願として昔からある腹帯ですが、時代が進むにつれ、より機能性や利便性に優れたタイプのものが出てきました。
しかし、神社やお寺によっては岩田帯でないと受け付けてくれない所もありますので、自分の持っている腹帯で安産祈願ができる神社やお寺を探してお願いする方が増えています。
安産祈願をお願いするときは、神社やお寺の情報をあらかじめ調べておき、ご自身やご家族に合った場所を選んでください。
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